2018年1月11日
シンスユー本部ブログ49発目「2つの武器と2人の側近」

稲盛和夫

書籍:「最後の闘い」
JAL再生にかけた経営者人生

いちど破綻したJAL。
誰もが再生不可能と断言した戦後最大の負債を抱えた会社。

京セラ・KDDIを数十兆円産業に押し上げた経営の神…稲盛和夫が経営者人生をかけJAL再生に挑みます。

JALがどうやって復活して行くのか…
その過程でどんなことがあったのか。

稲盛和夫が持ちこんだ2つの武器と2人の側近。

1つ目の武器…「フィロソフィー」
2つ目の武器…「アメーバー経営」

この二つのシステムと2人の側近がJALを再生へと導きます。

稲盛和夫はJALが大嫌いでした。
だから普段、稲盛はANAを利用していました。

しかしJALに雇用されている3万2千人もの社員、日本における経済影響、ANAが航空業界で一社になってしまうという「独占禁止法」への怖れ…
そして国会議員である前原代表の熱意にも押され…稲盛和夫はJALの会長に就任します。

稲盛和夫がまず取り組んだこと…それは第一の武器「フィロソフィー」の浸透。

「利他の心」
「物心両面の幸福の追求」
「自分たちの手でこの会社を立て直そうという強い心」

稲盛さんは、まず徹底的に「フィロソフィー」を役員に叩き込みます。
しかし現場の役員は精神論などにやっている暇があるか!と反発を繰り返します。
そんなある日…JAL役員の中で大変影響力のある役員が会議で一言いました。

「稲盛さんが言っていることを実行していたのならば、JALはこの様な会社には成らなかったのかも知れない…」
その一言で次々と役員の意識が変わります。
就任3カ月目の出来事でした。
その後も~稲盛と側近2人は国が集めた最高に優秀な専門チームと共にJALと言う会社を再生へと導い行きます。
・役員達へは…当事者意識を。
あなたの会社は潰れたんですよ!何をのんきなことを言っているんですか!
・幹部社員への徹底した教育では。
会社は社員全員の物心両面の幸福の追求のためにある!株主の為に会社があるわけではない!
・アメーバと言われている各部署の利益の数値管理では。
数値には意味がある!それを見抜けないものに予算を使う資格はない!帰りなさい!

・会社再生法の適用では。
国から金を引っ張ってこい!ANAがJALに買収されるという噂が出れば「会長…ANAは買収はしません心配しないでください…」
就任1年目…1800億円の営業利益をたたき出しました。
二年目には~2049億の営業利益を出しています。
そして6000憶の負債を裁判所を通し免除、3500億を銀行から引っ張って来たのも一つの経営手腕ではないでしょうか。
他にも書ききれなない事がこの本にはあると思います。
国家がJALの再生は稲盛和夫しかいな!
他の誰にもオファーをかけず…再生法の締切ギリギリまで前原は稲盛和夫の事務所に通い詰めました。

最後に…稲盛和夫は日本最大のビジネススクールを持っています。
日本だけで54の塾があり塾生は6300名の全てが経営陣です。
塾生の会社の推定売上は43兆円。
従業員、パートナーなど合わせれば…200万人を超える社員数になります。
しかも海外の塾には1856名もの経営者が塾生になっています。

この全ての人間がこのJAL再生の激動の3年間に「旅行・出張」などの交通手段を全てJALに変えたとしたら…
そして…このことを国家がこうなると予め想定して「稲盛和夫」を指名してるとしたら…

信じるか信じないかはあなた次第です…